学生時代に自動車免許に憧れたり必要性を感じて免許を取得した人は多いでしょう。その時に必ず通うのが教習所です。運転免許取得に向けて運転教習や交通ルールなど学科の勉強に励む場所ですが、ここで活躍する仕事が自動車教習所の指導員です。

指導員になるには

自動車教習所の指導員になるには自動車教習所に転職することから始まります。求人情報などを見て募集がないかチェックしてみましょう。自動車教習所に転職してもすぐに指導員になれる訳ではありません。教習所の職員として転職してから指導員になるための勉強が始まります。教習指導員になるには審査に合格する必要があり、審査は年に二回のチャンスがあります。それまでは受付や生徒の送迎など教習以外の仕事を行いながら,事前教養という審査の前に受けることが義務付けられている科目の勉強を行います。教習所での実習以外にも公安委員会が行う研修にも参加する義務があります。教習所で学ぶ現場事前教養が90時限公安委員会の行う3週間ほどの教育実習は56時限受講する必要があり、審査を受けるまでに合計146時限受講する必要があります。先輩指導員のサポートを受けながら仕事と勉強の両立で指導員を目指します。入社後数カ月すると審査を受けるチャンスがやってきます。審査は交通安全を伝えるための指導員になるためとあって厳しく、2~3日かかります。審査内容は学科の場合、教則の内容や自動車の運転に関する内容から自動車教習所に関する法律、教習指導員として必要になる知識などが出題されます。技能試験は実技試験や面接によって行われ、95~100%の成績を取ることが求められます。審査に合格したら現場事後教養という研修を24時限受ける必要があります。ここでは教習原簿の使い方など実際の教習に関する研修がメインになります。これらを終えてようやく指導員になることができます。技能検定員になる場合も25歳以上で公安委員会が行う審査に合格する必要があります。この指導員の資格は各車種ごとの資格であり、指導員になるにはそれぞれの車種の免許を持っている必要があります。

安全運転の伝道師

自動車教習所の指導員は日本の交通安全を支える大切な仕事です。教習でただ車の運転方法を教えても安全運転には繋がりません。安全に教習を行うことに務めるのも重要なことです。教習所で正しい知識を指導することが快適で安全な毎日を作るのです。